2022/11/11時点コンゴ共和国の新型コロナ感染者状況とGDPへの影響

今回はコンゴ共和国の新型コロナの感染状況とワクチン接種状況について簡単に整理します。

 

コンゴ共和国の基本情報

コンゴ共和国は中央アフリカの国で、コンゴ民主共和国、ガボン、赤道ギニア、カメルーン、中央アフリカ共和国の5か国と接しています。

コンゴ共和国の人口は2016年時点で約500万人で、アフリカでは比較的小さな国です。

一方、一人あたりGDPは2016年時点でアフリカ平均5,000ドルよりも高い6,300ドルです。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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新規感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの過去1週間移動平均の新規感染者数と死亡者数の推移です。

コンゴ共和国では現在感染者数および死亡者数は現在では落ち着いています。

出所:Our World in Data

累計感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの100万人あたりの累計感染者数と死亡者数の推移を表しています。

ここでは参考国として、日本、アメリカ、ブラジル、イギリス、インドを並記しています。

出所:Our World in Data

コンゴ共和国の直近の100万人あたり累計感染者数は4,200人となっています。

これは、日本の18.6万人、アメリカの29.0万人、ブラジルの16.2万人、イギリスの35.4万人、インドの3.2万人に比べると低い水準です。

 

一方、100万人あたりの累計死亡者数については65人となっています。

参考国である日本383人、アメリカ3,176人、ブラジル3,198人、イギリス3,121人、インド374人に比べると感染者数と同様に低い水準です。

 

累計ワクチン接種者数

以下は100人あたりの累計のワクチン接種者数を表しています。

出所:Our World in Data

コンゴ共和国の直近の100人あたり一回目累計ワクチン接種者数は12人、2回目累計接種者数は11人です。

一方、参照国の2回目累計ワクチン接種者数は日本83人、アメリカ69人、ブラジル80人、イギリス75人、インド67人となっています。

 

GDPへの影響

最後にGDPへの影響を確認します。

国際通貨基金(IMF)は経済見通しについて”World Economic Outlook Reports (WEO)”にて年に数回公表しています。

以下の表は2019年10月レポート以降のGDPの見通しの推移をまとめています。

% 2018 2019 2020 2021 2022 2023
コンゴ共和国 WEO: Oct 2019 1.6 4.0(p) 2.8(p)
WEO: Apr 2020 -0.9 -2.3(p) 3.4(p)
WEO: Oct 2020 -0.6 -7.0(p) -0.8(p)
WEO: Apr 2021 -0.6 -7.8(p) 0.2(p) 1.0(p)
WEO: Oct 2021 -8.2 -0.2(p) 2.3(p)
WEO: Apr 2022 -0.2 2.4(p) 2.7(p)
WEO: Oct 2022 -0.6 4.3(p) 4.6(p)
日本 WEO: Jan 2021 0.3 -5.1(e) 3.1(p) 2.4(p)
WEO: Apr 2021 -4.8 3.3(p) 2.5(p)
WEO: Jul 2021 -4.7 2.8(p) 3.0(p)
WEO: Oct 2021 -4.6 2.4(p) 3.2(p)
WEO: Jan 2022 -4.5 1.6(e) 3.3(p) 1.8(p)
WEO: Apr 2022 1.6 2.4(p) 2.3(p)
WEO: Jul 2022 1.7 1.7(p) 1.7(p)
WEO: Oct 2022 1.7 1.7(p) 1.6(p)

注:(e)は推計、(p)は予測を表す。違いは公表時点で対象期間が終わっているかどうかで決まります。

 

直近の見通しではコンゴ共和国の2022年と2023年は4.3%、4.6%と見込まれています。

 

 

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