2022/12/16時点赤道ギニアの新型コロナ感染者状況とGDPへの影響

今回は赤道ギニアの新型コロナの感染状況について簡単に整理します。

 

赤道ギニアの基本情報

赤道ギニアは、国土のうち9割がアフリカ大陸にあり、残りのは南太西洋のギニア湾に浮かぶ島々から構成されています。

首都マラボは大陸ではなくビオコ島にあります。

 

 

赤道ギニアの人口は2016年時点で約90万人とアフリカでは5番目に人口の少ない国です。

人口密度は31人/km2とアフリカ平均の40人/km2の8割程度です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で37,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルの7倍以上あり、アフリカではもっとも高い国です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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新規感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの過去1週間移動平均の新規感染者数と死亡者数の推移です。

赤道ギニアでは2022年6月頃から再び感染者数は増加しましたが、現在ではほぼ落ち着いています。

出所:Our World in Data

累計感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの100万人あたりの累計感染者数と死亡者数の推移を表しています。

ここでは参考国として、日本、アメリカ、ブラジル、イギリス、インドを並記しています。

出所:Our World in Data

赤道ギニアの直近の100万人あたり累計感染者数は1.0万人となっています。

これは、日本の21.7万人、アメリカの29.5万人、ブラジルの16.7万人、イギリスの35.7万人、インドの3.2万人に比べると低い水準です。

 

一方、100万人あたりの累計死亡者数については109人となっています。

参考国である日本426人、アメリカ3,214人、ブラジル3,206人、イギリス3,157人、インド374人に比べると感染者数と同様に低い水準です。

 

累計ワクチン接種者数

以下は100人あたりの累計のワクチン接種者数を表しています。

出所:Our World in Data

赤道ギニアの直近の100人あたり一回目累計ワクチン接種者数は16人、2回目累計接種者数は13人とワクチン接種はあまり浸透していません。

一方、参照国の2回目累計ワクチン接種者数は日本83人、アメリカ69人、ブラジル81人、イギリス75人、インド67人であり、他の国に比べてワクチン接種は遅れています。

 

GDPへの影響

最後にGDPへの影響を確認します。

国際通貨基金(IMF)は経済見通しについて”World Economic Outlook Reports (WEO)”にて年に数回公表しています。

以下の表は2019年10月レポート以降のGDPの見通しの推移をまとめています。

%201820192020202120222023
赤道ギニアWEO: Oct 2019-5.7-4.6(p)-5.0(p)
WEO: Apr 2020-6.1-5.5(p)2.3(p)
WEO: Oct 2020-6.1-6.0(p)2.2(p)
WEO: Apr 2021-5.6-5.8(p)4.0(p)-5.9(p)
WEO: Oct 2021-4.94.1(p)-5.6(p)
WEO: Apr 2022-3.56.1(p)-2.9(p)
WEO: Oct 2022-3.25.8(p)-3.1(p)
日本WEO: Jan 20210.3-5.1(e)3.1(p)2.4(p)
WEO: Apr 2021-4.83.3(p)2.5(p)
WEO: Jul 2021-4.72.8(p)3.0(p)
WEO: Oct 2021-4.62.4(p)3.2(p)
WEO: Jan 2022-4.51.6(e)3.3(p)1.8(p)
WEO: Apr 20221.62.4(p)2.3(p)
WEO: Jul 20221.71.7(p)1.7(p)
WEO: Oct 20221.71.7(p)1.6(p)

注:(e)は推計、(p)は予測を表す。違いは公表時点で対象期間が終わっているかどうかで決まります。

 

直近の見通しでは赤道ギニアの2022年、2023年は5.8%、-3.1%となっています。

 

 

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