モザンビークの就業状況:就業率、失業率、職業構成比、労働生産性を確認

今回はモザンビークの労働関連のデータについて簡単に整理します。

 

モザンビークの基本情報

モザンビークは南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、タンザニア、マラウイを隣国に持つアフリカ南部の国です。

モザンビークの人口は2016年時点で約2,900万人とアフリカでは比較的人口の多い国です。

一方、人口密度は36人/km2とアフリカ平均40人/km2をやや下回ります。

 

一人あたりGDPは2016年時点で1,200ドルとアフリカ平均の5,000ドルの3割にも満たない水準です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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就業率と失業率、ニート率

就業率

以下は1991年から2019年における男女別の就業率の推移を表しています。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

 

就業率は1991年から2019年にかけて就業率は82%から76%まで減少しています。

男女別に見れば、2010年ごろ以前は総じて女性の方が就業率が高かったですが、それ以降は就業率が男女で逆転しています。

 

失業率

次に失業率について確認します。以下は2019年における失業率のランキングを示します。

2019年におけるモザンビークの失業率は3.2%とアフリカでは39番目に高い水準となっています。

なお、もっとも失業率の高い国は南アフリカの28.5%です。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

 

次に1991年から2019年における男女別の失業率の推移について確認します。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

直近の失業率は3.2%であり、1991年の2.6%から若干悪化しています。

男女別に失業率を見ると、1991年時点では男性の失業率が3.9%に対し、女性は1.6%と女性の方が低い失業率でしたが、2012年以降は女性の失業率の方が高くなっています。

ニート率

次は就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者、いわゆるニート(NEET:Not in Education, Employment or Training)について確認します。

以下は2005年から2019年におけるニート率を示しています。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

 

日本ではニート率は3-4%程度でしたが、モザンビークのニート率は17%程度で安定しています。

ただし、男女別ではトレンドは異なり、男性は減少傾向にあるのに対し、女性は増加傾向にあります。

労働生産性と就業構成

労働生産性

以下は2019年における労働生産性(GDP/就業者数)のランキングを示します。

モザンビークの労働生産性は3,000ドルであり、アフリカでは48番目の水準にあります。

なお、日本の労働生産性は77,500ドル、アフリカでもっとも労働生産性の高いガボンの55,700ドルであり、これらの国に比べるとモザンビークは1/20-1/25程度となっています。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

 

就業構成

以下は1991年から2019年における労働生産性(GDP/就業者数)と就業者全体に占める女性シェアを示します。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

労働生産性は1991年時点では1,000ドルに対し、現在は3,000ドルと3倍に増加しています。

一方、就業者全体に占める女性シェアは同期間では55%から50%へ減少しています。

職業構成

以下は1991年から2019年における職業構成比の推移を表しています。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

モザンビークでは6.農林水産従事者, 9.単純作業従事者のシェアがいまだに8割以上を占めています。

 

以下は2019年の男女別の職業構成比を示します。

出所:ILO Modelled Estimates, 2020年11月推計

 

モザンビークでは職業により男性と女性のシェアの違いは、男性は5.サービス・販売従事者、7.技能工及び関連職業の従事者、8.設備・機械の運転・組立工が多い一方で、女性は比較的2.専門職、3.技師・准専門職が多くなっています。

 

さいごに

モザンビークの労働についてまとめると以下のとおりです。

  • 就業率は8割程度
  • 失業率は3.2%
  • 労働生産性3,000ドル
  • 就業者全体に占める女性シェアは50%

引き続き他の国についても調べていきます。

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