コンゴ共和国の為替レートと物価水準(PLI: Price level Index)

今回はコンゴ共和国の為替レートと物価水準(PLI: Price level Index)について整理します。

なお、物価水準の国際比較については、以下の記事なども参照ください。

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コンゴ共和国の基本情報

コンゴ共和国は中央アフリカの国で、コンゴ民主共和国、ガボン、赤道ギニア、カメルーン、中央アフリカ共和国の5か国と接しています。

 

コンゴ共和国の人口は2016年時点で約500万人で、アフリカでは比較的小さな国です。

一方、一人あたりGDPは2016年時点でアフリカ平均5,000ドルよりも高い6,300ドルです。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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為替レートと実効為替レート

以下は対米ドルに対する為替レートと実質実効為替レート(右軸)の推移を示しています。

為替レートに関しては、1960年では1ドル=245コンゴ・フランであり1980年ほどまでは安定していましたが、その後はおおよそ10年おきに通貨安が進み、2021年には1ドル=555コンゴ・フラン程度となっています。

コンゴの為替レート

出所:World Development Indicators, December 2022.

 

物価水準ランキング(GDP物価水準と家計消費物価水準)

次に1990年以降における物価水準について確認します。

以下は、GDP(家計消費、政府消費、投資、貿易の合計)の物価水準を表します。

米国の物価水準を基準(1.0)とすると、日本の物価は0.91とやや安くなっています。

一方、コンゴ共和国は0.64であり、アフリカ諸国においては3番目に位置しており、アフリカでも比較的高い物価水準となっています。
GDPの物価水準

出所:World Development Indicators, December 2022.

 

次に、一般家計に関係する家計消費の物価水準のランキングを見ると、日本は米国よりも2%ほど高い物価と言えます。

一方、コンゴ共和国は0.50とGDPの物価水準よりも低い水準にあり、アフリカ諸国では10番目となっています。

家計消費の物価水準

出所:World Development Indicators, December 2022.

 

物価水準の推移

次に物価水準の推移を確認します。

物価水準については基本的には米ドルなどを用いて共通通貨により評価をおこなうため、為替レートの影響を直接的にうけます。

そのため短期的に変動の大きい為替レートの影響を考慮して時系列でデータを見る必要もあります。

 

以下のグラフは、GDPの物価水準と家計消費の物価水準の推移を表しています。

GDPの物価水準は1990年では0.4程度であり、1990年代後半には0.2程度まで低下しますが、その後は上昇し直近では0.6ほどとなっています。

一方、家計消費の物価水準は1990年では0.7ほどでしたが、1990年代後半には0.5ほどまで低下し、直近でもその水準に落ち着いています。

コンゴの物価水準

出所:World Development Indicators, December 2022.

 

GDPの物価水準の内訳を見ると、2017年時点ではGDPの物価水準が0.51に対して、家計消費は0.49、政府消費は0.26、総資本形成(投資+在庫)は0.87、貿易は1.01となっています。

 

総資本形成の内訳では、国内で機械・設備の投資財の製造が難しいことから輸入に頼るケースが多く、その結果非常に高い物価水準となる一方で、建設については国内労働者の低賃金を反映して安い物価水準となっています。

コンゴの最終消費の物価水準

出所:ICP2017.

 

次に商品別の物価水準を見ると、食料品は他の商品に比べて価格が高く、特にパン・穀類、乳製品、油脂類、菓子類およびノンアルコール飲料は米国よりも高価となっています。

 

さらに、国内で生産が難しい自動車についても非常に高くなっています。

上記で挙げた財以外についてもおおよそ0.5-0.8ほどであり、他のアフリカ諸国に比べても高い水準となっています。

ただし、医療、水道光熱費、教育などの社会インフラについては安価となっています。

コンゴの物価水準

出所:ICP2017.

 

 

さいごに

今回は為替レートと物価水準に関して、過去のデータを整理しました。

一方で、国内物価の変動自体については、CPIおよびデフレータについて取り上げている以下の記事を参照ください。

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