アフリカの物価しらべシリーズ:アパレル編

今回はアフリカ諸国のアパレルの物価についてです。

利用するデータは輸入品と国産品の平均物価の比較です。

アフリカ諸国のアパレルの物価ランキング

以下は、日本と基準(日本=1.0)としたときの2017年のアフリカ各国のアパレルの物価指数(PLI)ランキングになります。

出典:ICP2017

なお、物価指数(PLI)の詳細については以下の記事をご覧ください。

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アパレルが高い赤道ギニア

アパレルの物価がもっとも高い国は赤道ギニアで、日本の0.78倍です。

赤道ギニアはガボン、カメルーンに接する人口はおよそ90万人の中央アフリカの小国です。

また、2017年のデータによるとアフリカで一人当たりGDPがもっとも高い国です。詳細についてはこちらをください。

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少し古い情報となりますが、国際通貨基金(IMF)の赤道ギニアに関する”IMF STAFF COUNTRY REPORTS“によると、2002年のGDPの産業内訳は以下の通り、ほとんど石油鉱業です。

%2002年
農林水産業5.8
石油鉱業84.9
製造業0.1
電力業0.4
建設業2.5
商業1.9
運輸・通信業0.4
金融・不動産業0.6
公務2.4
その他サービス業0.7
関税0.2

出典:IMF STAFF COUNTRY REPORTS

オイルマネーにより国民は豊かである一方で、製造業などはほとんどない国であるため、アパレルはほとんど輸入品に依存していると思われます。

 

アパレルの安いガンビア

一方、アフリカでアパレルがもっとも安い国はガンビアで、日本の0.23倍です。

ガンビアはセネガルに国土を囲まれた、細長い形をした西アフリカの国です。

ガンビアの貿易統計を確認すると、2017年の輸出のうち20%は繊維・衣服などのアパレル関連です。

ガンビアでは輸出できる程度にはアパレル関連の産業が発展しており、それによりアパレルの物価が安いのだと思われます。

さいごに

アフリカでアパレルが最も高い赤道ギニアと、もっとも安いガンビアでは3倍ほどのギャップがあるようです。

ただ、総じてアフリカ諸国のアパレルの物価は日本のおよそ3~7割程度のようです。

旅行に行かれる際の参考にした頂けると幸いです。

 

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