日本の人口構成と将来の見通し。年齢構成や学歴構成の変化を確認する

今回はアフリカとの比較の参考国として日本の人口構成にフォーカスしてみます。

日本については既に知っていることも多いと思いますが、改めてアフリカ諸国と同一の分析フレームで確認しようと思います。

(本来日本については詳細なデータを長期で利用できますが、ここでは比較しやすいようにアフリカ諸国と同一のデータベースを用いて比較します。)

 

人口の見通し

早速ですが、以下は日本の1950年から2020年までの年齢階層別の人口の推移と、2100年までの見通しです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

日本の人口は1950年では8,300万人でしたが、2020年では1.26億人まで増加しています。この期間の人口の平均成長率は0.6%です。

ただし、2010年あたりから既に人口減少が始まっており、2030年には1.21億人、2050年には1.06億人、2100年には7,500万人まで減少する見込みです。

 

人口構成の見通し

こちらは先ほどのグラフの年齢階層シェアの推移です。

1950年では35%あった14歳以下の人口シェアは、2020年では12%まで急減しています。また、このシェアは2100年までほぼ変わらない見込みです。

一方、1950年では80歳以上人口はわずか0.4%でしたが、2020年では9%まで増加しており、2050年には16%、2100年には20%まで増加の見込みです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

人口ボーナス・人口オーナス

豊かな労働力は経済成長に寄与しますが、その労働力の豊富さを図る指標として人口ボーナスと人口オーナスというものがあります。

野村証券によると人口ボーナス(および人口オーナス)を以下のように定義してます。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすい。逆に従属人口の比率が相対的に上昇することを人口オーナスという。

 

以下は、1950-2100年の人口ボーナス・人口オーナスを示します。

日本は1950-1990年までは人口ボーナス期でしたが、バブル崩壊後は人口オーナス期を迎えています。平成期における日本の低成長はバブル崩壊や阪神大震災、リーマンショックなどの表面的な危機の下には、人口オーナスというファンデメンタルな要因が働いています。

 

出典:UN World Population Prospects 2019に基づく推計

 

男女別の学歴構成

以下は1950-2015年までの男女別の最終学歴の構成です。

ここでは15歳未満は就学前も、在学中も卒業者もすべて合わせています。残りの5つの学歴については15歳以上を対象としています。

 

出典: Wittgenstein Centre for Demography and Global Human Capitalに基づく推計

 

日本は明治5年8月2日(1872年9月4日)に学制が定められて以来、教育制度が整っていたため1950年時点でも未就学者はほぼいません。

ただし、小学校卒は1950年時点では男性は24%、女性は20%と多くいましたが、2015年ではそれぞれ2-3%程度に留まっています。

 

一方、専門・大卒以上は1950年では男性は5.2%、女性は1.6%でしたが、2015年ではそれぞれ33%と30%まで拡大しています。

 

都市部と農村部人口の構成と人口密度

以下は1960年以降の全人口のうち都市部に住む人口シェアと、都市部、農村部および平均の人口密度の推移です。

なお、都市部と農村部の人口密度はデータの制約により1990年以降の10年おきに推計値になります。

 

出典:World Development Indicatorsに基づく推計

日本の都市部人口シェアは1960年では63%でしたが、現在では92%とほぼほぼすべての人は都市部で生活しています。

また、都市部の人口密度は、1990年の879人/平方kmから2010年では1,070人/平方kmと増加しています。

 

一方、農村部の人口は107人/平方kmから2010年では45人/平方kmと半減しています。

 

さいごに

日本の人口構成と見通しの特徴は以下のとおりです。

  • 人口は1950年、2020年、2100年ではそれぞれ8,300万人、1.26億人、7,500万人
  • 14歳以下の人口構成は1950年の35%から、2020年では12%まで減少。その後は2100年までシェアはほぼ変わらない見通し
  • 80歳以上人口は1950年の0.2%から、2020年は9%、2100年は20%まで増加の見込み
  • 1950-1990年までは人口ボーナス期でしたが、1990年以降は人口オーナス期を迎える
  • 専門・大卒以上は1950年では男性は5.2%、女性は1.6%。2015年ではそれぞれ33%と30%まで拡大
  • 都市部人口シェアは1960年から2019年では63%から92%まで増加

 

アフリカ諸国の参考としてご覧ください。

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