マダガスカルの人口構成と将来の見通し。年齢構成や学歴構成の変化を確認する

今回はマダガスカルの人口構成にフォーカスしてみます。

なお、他の国との人口規模については、こちらで比較しております。

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人口の見通し

早速ですが、以下はマダガスカルの1950年から2020年までの年齢階層別の人口の推移と、2100年までの見通しです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

マダガスカルの人口は2020年では2,800万人ですが、70年前の1950年ではわずか400万人でした。この期間の人口の平均成長率は2.7%です。

また、将来の見通しでは2030年には3,600万人、2050年には5,400万人、2100年では1億人まで増加する見込みです。

人口の平均成長率は2020-2050年が2.2%、2050-2100年は1.2%の見通しです。

 

人口構成の見通し

こちらは先ほどのグラフの年齢階層シェアの推移です。

1950年では38%あった14歳以下の人口は、1970年には45%に達し、2010年までおおよそ45%を保っています。

その後は減少し、2020年には40%となっています。

この減少傾向は今後も継続し2050年では32%、2100年では21%まで減少する見込みです。

 

また、80歳以上人口は1950から2020年では0.2%から0.4%に上昇していますが、その増加率は加速し2050年には0.8%、2100年には4.0%まで増加する見込みです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

人口ボーナス・人口オーナス

豊かな労働力は経済成長に寄与しますが、その労働力の豊富さを図る指標として人口ボーナスと人口オーナスというものがあります。

野村証券によると人口ボーナス(および人口オーナス)を以下のように定義してます。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすい。逆に従属人口の比率が相対的に上昇することを人口オーナスという。

 

以下は、1950-2100年の人口ボーナス・人口オーナスを示します。

マダガスカルは1950年から1970年にかけて急激な人口オーナス期でしたが、その後は緩やかな人口ボーナス期に転じています。

その人口ボーナス期も2010年以降は急激に上昇し、2080年まで人口ボーナス期が継続する見通しです。

その後は転じて緩やかな人口オーナス期を迎える見込みです。

 

出典:UN World Population Prospects 2019に基づく著者の推計

 

男女別の学歴構成

以下は1950-2015年までの男女別の最終学歴の構成です。

ここでは15歳未満は就学前も、在学中も卒業者もすべて合わせています。残りの5つの学歴については15歳以上を対象としています。

 

出典: Wittgenstein Centre for Demography and Global Human Capitalに基づく著者の推計

 

マダガスカルは他のアフリカ諸国と同様に未就学シェアが1950年以降急激に減少しており、1950-2015年では男性は61%から33%、女性は58%から36%まで未就学シェアが減少しています。

一方、少しずつですが高学歴化も進んでおり、高卒および専門・大卒以上の男性はそれぞれ0.2%から2.7%、0.0%から1.3%と拡大しています。

女性も同様に高卒および専門・大卒以上はそれぞれ0.0%から2.4%、0.0%から1.0%と、ほぼ男性と変わらない程度に高学歴シェアが拡大しています。

 

都市部と農村部人口の構成と人口密度

以下は1960年以降の全人口のうち都市部に住む人口シェアと、都市部、農村部および平均の人口密度の推移です。

なお、都市部と農村部の人口密度はデータの制約により1990年以降の10年おきに推計値になります。

 

出典:World Development Indicatorsに基づく著者の推計

マダガスカルの都市部人口シェアは急激に増加しています。

1960年では都市部人口のシェアはわずか11%でしたが、現在では38%まで増加してます。

都市部人口の増加に伴い、人口密度も急増しています。都市部の人口密度は1990年の1,203人/平方kmでしたが、2010年では2,973人/平方kmと倍以上となっており、都市部の土地開発が追い付いていない状況です。

 

さいごに

マダガスカルの人口構成と見通しの特徴は以下のとおりです。

  • 人口は1950年、2020年、2100年ではそれぞれ400万人、2,800万人、1億人
  • 14歳以下の人口構成は2020年の40%から、2050年は32%、2100年は21%と急激に減少
  • 80歳以上人口は2020年の0.4%から、2050年は0.8%、2100年は4.0%と急激に増加
  • 1970年以降は緩やかな人口ボーナスが継続していたが、2010年以降は人口ボーナス期は加速し、2080年まで人口ボーナス期が継続
  • 未就学人口は一貫して減少、一方高卒および専門・大卒以上は一貫して増加
  • 都市部人口シェアは1960年から2019年では11%から38%まで増加

 

引き続き他の国についても調べていきます。

 

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