南アフリカの人口構成と将来の見通し。年齢構成や学歴構成の変化を確認する

今回は南アフリカの人口構成にフォーカスしてみます。

なお、他の国との人口規模については、こちらで比較しております。

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人口の見通し

早速ですが、以下は南アフリカの1950年から2020年までの年齢階層別の人口の推移と、2100年までの見通しです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

南アフリカの人口は2020年では約5,900万人ですが、70年前の1950年では約1,400万人でした。この期間の人口の平均成長率は2.1%です。

また、将来の見通しでは2030年には6,600万人、2050年には7,600万人、2100年では7,900万人となっています。

人口の平均成長率は2020-2050年が0.8%、2050-2100年は0.1%の見通しです。

 

人口構成の見通し

こちらは先ほどのグラフの年齢階層シェアの推移です。

1950年では38%あった14歳以下の人口は、2020年では29%まで減少しており、2050年では22%、2100年では17%まで減少する見込みです。

また、80歳以上人口は1950-2020年はほぼ0.7%で安定していますが、2050年では1.5%、2100年では4.8%まで増加の見込みです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

人口ボーナス・人口オーナス

豊かな労働力は経済成長に寄与しますが、その労働力の豊富さを図る指標として人口ボーナスと人口オーナスというものがあります。

野村証券によると人口ボーナス(および人口オーナス)を以下のように定義してます。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすい。逆に従属人口の比率が相対的に上昇することを人口オーナスという。

 

以下は、南アフリカの1950-2100年の人口ボーナス・人口オーナスを示します。

南アフリカでは1990-2010年までは急激な人口ボーナス期であり、2040年までは人口ボーナスが継続する見込みです。

その後は人口オーナス期が2100年まで継続する見通しです。

 

出典:UN World Population Prospects 2019に基づく推計

 

男女別の学歴構成

以下は1950-2015年までの男女別の最終学歴の構成です。

ここでは15歳未満は就学前も、在学中も卒業者もすべて合わせています。残りの5つの学歴については15歳以上を対象としています。

 

出典: Wittgenstein Centre for Demography and Global Human Capitalに基づく推計

 

南アフリカは未就学は1950年以降急激に減少しており、1950-2015年では男性は42%から10%、女性は45%から11%まで減少しています。

また高卒および専門・大卒以上は増加しており、男性はそれぞれ5%から25%、0.8%から4.8%と拡大しています。

女性はさらに学歴化が進んでおり、高卒および専門・大卒以上はそれぞれ4%から26%、0.3%から5.0%と、2015年では女性の方が高学歴となっています。

 

 

都市部と農村部人口の構成と人口密度

以下は1960年以降の全人口のうち都市部に住む人口シェアと、都市部、農村部および平均の人口密度の推移です。

なお、都市部と農村部の人口密度はデータの制約により1990年以降の10年おきに推計値になります。

 

出典:World Development Indicatorsに基づく推計

南アフリカの都市部人口シェアは1980年半ばまでは緩やかな上昇でしたが、それ以降は急激に都市への人口集中が進んでいます。現在では70%近くの人が都市部に在住しています。

人口は増加していることから人口密度は上昇傾向が続いていますが、都市部については2000年以降人口密度はほぼ変わっていません。

この期間は人口の増加とともに都市面積も増加していたものと考えられます。

 

一方、農村部の人口密度は1990-2010年で50%ほぼ増加しています。

 

さいごに

南アフリカの人口構成と見通しの特徴は以下のとおりです。

  • 人口は1950年、2020年、2100年ではそれぞれ約1,400万人、約5,900万人、約7,900万人
  • 14歳以下の人口構成は1950年、2020年、2100年ではそれぞれ38%、29%、17%まで減少の見込み
  • 80歳以上人口は2020年、2050年、2100年ではそれぞれ0.7%、1.5%、4.8%と一貫して増加の見込み
  • 1990-2010年までは人口ボーナス期、2010-2020年は人口オーナス期に転じ、今後は2040年までは人口ボーナスが継続すると見込み
  • 未就学人口は一貫して減少、一方高卒および専門・大卒以上は一貫して増加。特に女性は高学歴化が進む
  • 都市部人口シェアは2000年以降フラットに対し、農村部の人口密度は1990-2010年で50%増加

 

引き続き他の国についても調べていきます。

 

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