今回は参考として日本の研究開発(R&D)産業について簡単に整理します。
産業の発展には研究開発への投資が必須となります。ここでは国際比較や時系列の推移を簡単にみています。
なお、おおよその産業構成については以下の記事をご確認ください。
今回はアフリカとの比較の参考国として日本の産業について整理します。 日本については既に知っていることも多いと思いますが、改めてアフリカ諸国と同一の分析フレームで確認しようと思います。 (本来日本については詳細なデータを長期で利用[…]
GDPに占める研究開発比率(R&D率)ランキング
早速ですが、以下はGDPに占める研究開発比率(R&D率)のランキングです。
こちらのデータはすべての国のデータが利用できるわけではないため、データの利用できるアフリカ諸国22か国と参考として日本を比較しています。また、利用可能な年次もまばらであるため、国名の後ろに利用している年次を記しています。
日本のR&D率は3.3%程度となっています。
それはアフリカでもっとも高い南アフリカに比べも4倍ほどの水準となっています。
出所:World Development Indicators
100万人に占める研究者・技術者数ランキング
次に100万人に占める研究者・技術者数のランキングです。
R&Dを増やすにはそれに従事者する研究者と技術者が必要となります。
日本の100万人に占める研究者・技術者数は合わせて5331人であり、アフリカでもっとも多いチュニジアの3倍ほどの水準です。
また、そのうちの約9割が研究者となっています。
出所:World Development Indicators
GDPに占める研究開発比率(R&D率)と100万人に占める研究者・技術者数の推移
以上のデータについて、日本における時系列の推移を表したものが以下になります。
過去20年ほどではR&Dシェアや研究者・技術者数はあまり増加していない状況です。
出所:World Development Indicators
さいごに
今回は経済発展に不可欠な研究開発についてデータが利用できるアフリカ諸国との比較をおこないました。
研究開発のデータは性質的に取りづらいこともあり、アフリカ諸国54か国のうち、半分以下の国しか確認することはできませんが、
他の国も引き続き他の国についても調べていきます。