今回はアンゴラの中学校・高等学校教育(中等教育)に関する経済データを整理します。
なお、この記事は世界銀行(World Bank)が公開しているデータベース(WDI: World Development Indicators)を用いています。
アンゴラの基本情報
アンゴラはコンゴ、コンゴ民主共和国、ザンビア、ナミビアに接するアフリカ南部の国です。
アンゴラの人口は2016年時点で約2,600万人で、アフリカではやや人口の多い国です。
また、一人あたりGDPは2016年時点で7,200ドルとアフリカ平均の5,000ドルを4割程度上回ります。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
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中学校入学率と私立生徒比率
ここでは、アンゴラにおける中学校の入学率と私立学生の比率について扱います。
以下のグラフはそれらの時系列推移を表しています。
入学率については中学校へ入学する年齢の児童に占める実際に入学した比率を表しており、1970年代では5%ほどであった入学率は2010年頃においても10%ほどまでしか改善されていません。
一方、私立学校に入学する生徒は2010年頃では10%ほどでしたが、直近では20%超ほどまで上昇しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
なお、以下では中学校における私立学生の比率のアフリカ諸国におけるランキングを表しており、アンゴラは21.5%で53か国中24位となっています。
これは、日本に似た比率となっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
中学校における生徒-教師比率
次に生徒と教師の比率について扱います。
以下の図はアフリカ諸国の中学校における生徒と教師の比率を表しています。
なお、参考国である日本、米国、中国はおよそ教師1人につき11-15人程度の生徒となっています。
アンゴラについては、26.8人と参考国のほぼ2倍となっており、アフリカ諸国においても53国中37位とやや下位に位置しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
以下ではアンゴラの中学校における生徒と教師の比率の時系列の推移を表しています。
1970年代では教師一人当たり15人ほどの生徒比となっていましたが、直近では25人超へ大幅に悪化しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
中学校における女性比率
最後にここでは中学校における生徒と教師に占める女性の比率の時系列推移を示しています。
1970年代前半では生徒に占める女児の比率は40%超であったのに対し、直近では40%以下へ下落しています。
一方、教師については、2000年以降おおよそ30%程度で横ばいとなっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
さいごに
今回はアンゴラにおける中学校教育について見てきました。
なお、小学校(初等教育)については同様の記事がありますので、ご覧ください。
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また、以下の記事では児童の労働について取り上げていますので、是非ご覧ください。
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