コンゴ共和国の関税率

今回はコンゴ共和国の関税率について整理します。

関税率などのデータはWTO Statが公表している、最恵国待遇相手における関税率や免税率などを用いています。

 

なお、貿易について以下の記事を参照ください。

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コンゴ共和国の基本情報

コンゴ共和国は中央アフリカの国で、コンゴ民主共和国、ガボン、赤道ギニア、カメルーン、中央アフリカ共和国の5か国と接しています。

 

コンゴ共和国の人口は2016年時点で約500万人で、アフリカでは比較的小さな国です。

一方、一人あたりGDPは2016年時点でアフリカ平均5,000ドルよりも高い6,300ドルです。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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国際比較ランキング

関税率

以下のグラフはアフリカ諸国における関税率のランキングを示しています。

(左図は、輸入金額をウェイトした加重平均の平均関税率、右図は、輸入品目ごとの関税率の単純平均で評価しています。)

 

日本や米国の平均関税率(金額ウェイト)は2020年では2%ほどとなっており、また2021年の平均関税率(単純平均)はそれぞれ4%と3%となっています。

その水準はアフリカ諸国と比べると著しく低い水準であり、日本と米国は国際貿易市場に対してオープン化していると見なせます。

 

一方、コンゴ共和国は平均関税率(金額ウェイト)についてはアフリカでは19番目の12%、平均関税率(単純平均)は36番目の12%と平均的な水準の関税率を設けています。

アフリカ諸国の関税率

出所:WTO Stat

 

無税率・免税率

以下のグラフはアフリカ諸国における無税率・免税率のランキングを示しています。

(左図は、輸入額全体に対する無税となる輸入額合計の比率、右図は、輸入品目数に対して免税されている品目数の比率。)

 

日本と米国では、無税率(金額ウェイト)はそれぞれ77%、57%と輸入額の大半以上は非課税品目であり、また免税率(品目換算)はそれぞれ53%、47%と輸入品目の半数ほどが非課税とされています。

 

一方、コンゴ共和国の無税率(金額ウェイト)は42番目の3%であり、免税率(品目換算)は26番目の3%とアフリカでは比較的低い非課税比率となっています。

アフリカ諸国の無税率・免税率

出所:WTO Stat

2期間比較

輸入シェア

以下はコンゴ共和国の2011年と2014年における輸入品目の金額構成を表しています。

2011年でもっとも7割の輸入シェアを占めていた21.輸送用機械(主にここでは船舶)は13%までシェアを落とし、2014年には12.鉱物などその他の品目へ幅広く配分されています。

コンゴの輸入シェア

出所:WTO Stat

関税率

以下は細品目ごとの関税率を単純平均した22分類ごとの平均関税率を表しています。

コンゴ共和国の平均関税率は2006年では18%でしたが、2015年では12%へ低下していますが、輸入金額を用いた加重平均関税率においては11%から12%へとあまり変わっていません。

 

各分類レベルでは多くの分類で関税率は下がっており、特に7.砂糖や4.コーヒー、11.魚介類などの食品の関税率はその傾向は顕著となっています。

コンゴの関税率

出所:WTO Stat

無税率・免税率

以下は22分類ごとの輸入額に対する無税となる輸入額の比率を表しています。

輸入額ベースでの全体で見れば、無税率は2011年から2014年で僅かに上昇していますが、個別の分類ではあまり変化はみられません。

コンゴの無税率

出所:WTO Stat

 

以下は22分類ごとの輸入品目数に対して免税されている品目数の比率を表しています。

こちらについても無税率と同様に、全体としての免税率は僅かに上昇しています。

しかし、個別に見ると大幅に免税率が上昇した分類はなく、むしろ21.輸送用機械の免税率が逆に低下しています。

コンゴの免税率

出所:WTO Stat

 

さいごに

今回は関税率や免税率などを通じて国際貿易への開放具合について見てきました。

なお、この期間における経済成長について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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