今回はナミビアの旅行関連のデータについて簡単に整理します。
ナミビアの基本情報
ナミビアは南アフリカ、ボツワナ、アンゴラ、ザンビアを隣国にもつアフリカ南部の国です。
ナミビアの人口は2016年時点で1,700万人とアフリカでは平均的な人口を有する国です。
人口密度は22人/km2とアフリカ平均40人/km2の半分程度です。
一人あたりGDPは2016年時点で3,900ドルとアフリカ平均の5,000ドルの8割程度です。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
今回は2000年以降のアフリカ諸国におけるGDP成長率の相関係数を確認してみます。 まずは、アフリカ諸国のGDPの規模について見てみます。 GDPランキング 以下は2016年のアフリカ諸国におけるGDPランキン[…]
アフリカ諸国における外国人観光客数ランキング
以下は直近におけるアフリカ諸国における外国人観光客の受け入れ人数のランキングです。
出所:World Bank “World Development Indicators” 注:国名後のカッコ内はデータの利用年次を表す。
ナミビアはアフリカでは12番目に多い外国人観光客数の国です。2019年では165万人超が訪れています。
なお、アフリカでもっとも外国人観光客が多いのは南アフリカで2019年は1,500万人です。なお、日本は同年では3,200万人の外国人観光が訪れています。
外国人観光客数
以下は1995年から2019年におけるナミビアを訪れる外国人観光客数を表します。
1995年ではわずか40万人でしたが、2019年には165万人と4倍に増加しています。
出所:World Bank “World Development Indicators”
旅行によるサービス貿易収支
外国人観光客の旅行による消費は通常サービスの輸出として捉えられます。また、逆に自国民の海外旅行での消費はサービスの輸入として扱われます。
以下は、そのサービス輸出とサービス輸入のGDPにおけるシェアを表します。
出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値
ナミビアの旅行によるサービス貿易収支は、2010年以降恒常的にGDP比で2-5%程度の黒字となっています。
旅行者あたり消費額
上記のサービス貿易は旅行者全体の消費額を表すため、それを旅行客数で除することで旅行客一人当たりの消費額を試算することができます。
以下は、ナミビアを訪れる外国人観光客一人当たりの消費額(=旅行によるサービス輸出/外国人観光客数)の推移を表しています。
出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値
ナミビアを訪れる外国人観光客の一人当たり消費額は変動は大きいものの、おおよそ200-500ドル程度となっています。
さいごに
ナミビアの観光についてまとめると以下のとおりです。
- ナミビアを訪れる外国人観光客数は2019年では165万人
- 旅行によるサービス貿易収支は、2010年以降恒常的にGDP比で2-5%程度の黒字
- 外国人観光客一人当たりの消費額はおよそ200-500ドル
引き続き他の国についても調べていきます。