ナイジェリアを訪れる外国人観光客はアフリカでは何番目に多い?外国人観光客数や観光客あたりの消費額を確認

今回はナイジェリアの旅行関連のデータについて簡単に整理します。

 

ナイジェリアの基本情報

ナイジェリアはカメルーン、チャド、ニジェール、ベナンを隣国にもつ西アフリカの国です。

 

ナイジェリアの人口は2016年時点で約1.9億人とアフリカではもっとも人口が多い国です。

また人口密度は202人/km2とアフリカ平均の40人/km2の5倍以上であり、アフリカでは7番目に人口密度の高い国です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で5,800ドルとアフリカ平均の5,000ドルとほぼ同程度となっています。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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アフリカ諸国における外国人観光客数ランキング

以下は直近におけるアフリカ諸国における外国人観光客の受け入れ人数のランキングです。

出所:World Bank “World Development Indicators” 注:国名後のカッコ内はデータの利用年次を表す。

 

ナイジェリアはアフリカでは5番目に外国人観光客数が多く、2016年では500万人超が訪れています。

なお、アフリカでもっとも外国人観光客が多いのは南アフリカで2019年は1,500万人です。なお、日本は同年では3,200万人の外国人観光が訪れています。

 

ナイジェリアの外国人観光客数

以下はナイジェリアの1995年から2016年までの外国人観光客数を表します。(2017年以降はデータが欠損しています。)

外国人観光客数は1995年は100万人ほどでしたが、2009年には600万人に達しました。その後は減少へ転じるものの2015年には再度600万人となっています。

出所:World Bank “World Development Indicators” 

 

(参考)ナイジェリアの旅行によるサービス貿易収支

外国人観光客の旅行による消費は通常サービスの輸出として捉えられます。また、逆に自国民の海外旅行での消費はサービスの輸入として扱われます。

以下は、そのサービス輸出のGDPにおけるシェアを表します。(サービス輸入についてはデータの制約により算定できていません。)

出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値

 

ナイジェリアの旅行によるサービス輸出はGDPの1%以下で推移していますが、こちらにつきましては次項で延べるように、過小推計の可能性があります。

 

(参考)ナイジェリアの旅行客あたり消費額

上記のサービス貿易は旅行者全体の消費額を表すため、それを旅行客数で除することで旅行客一人当たりの消費額を試算することができます。

以下は、ナイジェリアを訪れる外国人観光客一人当たりの消費額(=旅行のサービス輸出額/外国人観光客数)の推移を表しています。

 

出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値

 

算定したデータは観光客一人あたりの消費額が50-200ドルの間で推移しています。

ただし、他のアフリカ諸国では数百ドルから千ドル超の国が多く、特に経済の発展しているナイジェリアで上記のような水準は明らかに低く見えます。

恐らく、データ元となっている国際収支表(BoP: Balance of Payment)のデータの精度に問題があり過小推計となっている可能性がありますので、上記のグラフは参考程度に留めてください。

 

さいごに

ナイジェリアの旅行についてまとめると以下のとおりです。

  • ナイジェリアを訪れる外国人観光客数は2016年では500万人超でアフリカ全体では5番目に多い

引き続き他の国についても調べていきます。

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