今回は赤道ギニアのODA(政府開発援助)と貧困について簡単に整理します。
なお、ODAは援助する側とされる側がありますが、ここについてはODAは援助される側にフォーカスします。
赤道ギニアの基本情報
赤道ギニアは、国土のうち9割がアフリカ大陸にあり、残りのは南太西洋のギニア湾に浮かぶ島々から構成されています。
首都マラボは大陸ではなくビオコ島にあります。
赤道ギニアの人口は2016年時点で約90万人とアフリカでは5番目に人口の少ない国です。
人口密度は31人/km2とアフリカ平均の40人/km2の8割程度です。
一人あたりGDPは2016年時点で37,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルの7倍以上あり、アフリカではもっとも高い国です。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
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GNIに占めるODA率ランキング
早速ですが、以下は2019年におけるGNI(国民総所得)に占めるODA率のランキングです。
なお、一部の国では2019年のデータが利用できない国があるため、国名の後ろに利用年次を記載しています。
アフリカで最もODA率の高い国はソマリアでGNIに占めるODA率は38%となっており、ODAによりGNIが50%以上上乗せされております。
一方、赤道ギニアはアフリカ54か国中45位(0.8%)とほとんどODAを受け入れていません。
出所:World Development Indicators
一人当たりODAと一人当たりGNI
以下は2019年の一人当たりODAを縦軸、一人当たりGNIを横軸にプロットしたものです。
ODAは国際支援を目的としているため、基本的にはODAはGNIと反比例するように支援されています。
(ただし、セーシェルは高い一人当たりGNIにかかわらず、一人当たりODAも多くなっています。)
赤道ギニアは一人当たりGNIが14,000ドルと比較的高い水準である一方で、一人当たりODAも50ドルとあまり多くありません。
上図:全体図、下図:拡大図
出所:World Development Indicators
赤道ギニアにおける時系列推移
以下の左図はGNIに占めるODA率と一人当たりODA、右図は一人当たりGNIの推移を表しています。
赤道ギニアは1990年代前半にはGNIに占めるODA率は一時50%以上を占めるときがありましたが、近年では0.8%まで減少しています。
一人当たりODAも1990年には一時140ドルでしたが、直近では50ドル程度となっています。
一人当たりGNIは2000年代後半には28,000ドル超でしたが、2019年には14,000ドルまで減少しています。
出所:World Development Indicators
さいごに
今回はODAと貧困率について経済発展状況(GNI)を踏まえて見てました。
引き続き、いろいろ調べています。