コートジボワールの貿易:貿易収支、輸出・輸入の構成について。主な輸出品や輸入品は何?

今回はコートジボワールの貿易について整理します。

なお関税率については以下の記事を参照ください。

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コートジボワールの基本情報

コートジボワールはリベリア、ギニア、ブルキナファソ、ガーナ、マリと多くの国を隣国にもつ西アフリカの国です。

 

コートジボワールの人口は2016年時点で約2,300万人とアフリカではやや人口の多い国です。

人口密度は72人/km2とアフリカ平均の40人/km2の1.8倍程度です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で3,700ドルとアフリカ平均の5,000ドルの7割程度です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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貿易収支の推移

早速ですが、以下は1970年以降のコートジボワールのGDPに占める輸出、輸入および貿易収支のシェアになります。

出所:UN “The National Accounts Main Aggregates Database”

 

コートジボワールは1970年以降では1980年前後を除き多くの年次で貿易黒字となっています。ただし、2018年では貿易赤字へ転じていますが、2019年では+1%へ回復しています。

 

輸出の構成

以下は1995年以降のコートジボワールの輸出品の構成です。

コートジボワールの輸出品はは1. 農林水産品・食料品が大半を占めており、その他には2.鉱物、3.化学製品と続きます。また、2000年代後半以降10.宝石・貴金属・美術品が増加傾向にあります。

出所:UN comtrade. 注:HSコードの最も粗い21分類を10分類へ集計している。

 

 

以下は上記の10分類を100分類弱に細分化した分類の上位5品目を取り上げています。

コートジボワールの最大の輸出品は18.ココアであり、その次は27.石油天然ガス等となっており、この2つで全体の半分以上を占めています。

また3番目は71.宝石・貴金属であり、具体的には金(ゴールド)を指します。

出所:UN comtrade. 注:分類名称の数字はHSコード2桁を表す。

 

輸入の構成

一方、輸入の構成については以下のようになっています。

輸入の構成は、おおよそ1.農林水産品・食料品、2.鉱物、3.化学、8.機械が各20%ほどを占めています。

出所:UN comtrade. 注:HSコードの最も粗い21分類を10分類へ集計している。

 

輸入品の具体的な商品を見ると、石油が最大の輸入品目となっており、2019年では20%以上を占めています。

その他には、84.一般機械、85.電気機械、87.自動車が多く、また10.穀物は主にコメが占めています。

出所:UN comtrade. 注:分類名称の数字はHSコード2桁を表す。

 

 

貿易相手国の構成

次に貿易相手国を確認します。以下は2019年の貿易相手シェアを表します。

 

コートジボワールの最大の輸出相手国はオランダで輸出全体の10%に相当します。

コートジボワールの貿易は多角的であり上位10カ国の輸出は56%占めておらず、上位30カ国では93%まで拡大します

出所:UN comtrade. 

最大の輸入相手国は中国で全体の17%を占めており、2番目はナイジェリアの14%、その後はフランス、米国、インドと続きます。

上位10カ国では64%、上位30カ国では88%を占めます。(なお、日本は1.5%で上位15番目です)

 

さいごに

コートジボワールの貿易の特徴は以下のとおりです。

  • 多くの年次で貿易黒字であり、2019年ではGDP比+1%の黒字
  • 主な輸出品はココア、石油天然ガス、金(ゴールド)
  • 最大の輸出相手国はオランダ、最大の輸入相手国は中国

以上となります。引き続き他の国についても調べています。

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