チュニジアの研究産業:GDPに占める研究開発(R&D)比率と研究関連従事者数

R&D

今回はチュニジアの研究開発(R&D)産業について簡単に整理します。

産業の発展には研究開発への投資が必須となります。ここでは国際比較や時系列の推移を簡単にみています。

なお、おおよその産業構成については以下の記事をご確認ください。

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チュニジアの基本情報

チュニジアはアルジェリアとリビアの間に位置する北アフリカの国です。

 

チュニジアの人口は2016年時点で約1,100万人とアフリカでは平均的な規模の国です。一方、人口密度は70人/km2とアフリカ平均の40人/km2の2倍近いです。

 

一人あたりGDPは2016年時点で11,500ドルとアフリカ平均の5,000ドルの2倍以上とアフリカでは比較的裕福な国です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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GDPに占める研究開発比率(R&D率)ランキング

早速ですが、以下はGDPに占める研究開発比率(R&D率)のランキングです。

こちらのデータはすべての国のデータが利用できるわけではないため、データの利用できるアフリカ諸国22か国と参考として日本を比較しています。また、利用可能な年次もまばらであるため、国名の後ろに利用している年次を記しています。

チュニジアのR&D率は0.6%とアフリカでは5番目にR&D比率が高くなっています。ただし、日本の3.3%に比べると依然低い水準となっています。

出所:World Development Indicators

 

 

100万人に占める研究者・技術者数ランキング

次に100万人に占める研究者・技術者数のランキングです。

R&Dを増やすにはそれに従事者する研究者と技術者が必要となります。

チュニジアの100万人に占める研究者・技術者数は合わせて1833人であり、アフリカではもっとも多い従事者数です。

また、そのうちの9割以上が研究者となっています。

 

なお、日本の100万人に占める研究者・技術者数は5,331人であり、チュニジアの3倍も多くなっています。

出所:World Development Indicators

 

GDPに占める研究開発比率(R&D率)と100万人に占める研究者・技術者数の推移

以上のデータについて、チュニジアにおける時系列の推移を表したものが以下になります。

チュニジアでは、研究開発比率(R&D率)は安定的ですが、研究者・技術者数は増加傾向にあります。

出所:World Development Indicators

 

この背景には高等教育(Tertiary education)の入学率が増加してきていることも要因の一つだと思われます。

出所:World Development Indicators

 

さいごに

今回は経済発展に不可欠な研究開発についてデータが利用できるアフリカ諸国との比較をおこないました。

研究開発のデータは性質的に取りづらいこともあり、アフリカ諸国54か国のうち、半分以下の国しか確認することはできませんが、

他の国も引き続き他の国についても調べていきます。

 

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