今回はコンゴの航空輸送に関する経済データを整理します。
なお、この記事は世界銀行(World Bank)が公開しているデータベース(WDI: World Development Indicators)を用いています。
コンゴ共和国の基本情報
コンゴ共和国は中央アフリカの国で、コンゴ民主共和国、ガボン、赤道ギニア、カメルーン、中央アフリカ共和国の5か国と接しています。
コンゴ共和国の人口は2016年時点で約500万人で、アフリカでは比較的小さな国です。
一方、一人あたりGDPは2016年時点でアフリカ平均5,000ドルよりも高い6,300ドルです。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
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航空輸送
ここでは、航空輸送のデータを扱います。
以下のグラフはアフリカ諸国における直近の国内線・国際線合計の航空便数のランキングを表しています。
(なお国名横のカッコ内の数字は参照しているデータの年次をさしています)
また、ここでは参考として日本、米国、中国のデータを並記しており、米国は800万便、中国は390万便、日本は直近では66万便となっています。
コンゴは直近では約1,900便であり、アフリカ諸国ではデータの利用できる52か国中32位となっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, March 2024.
次に以下では航空貨物輸送(左図)と航空旅客輸送(右図)のランキングを示してます。
また、ここでも同様に日本、米国、中国を参考として並記しています。
コンゴの航空貨物輸送は直近では420万トンkmでデータの利用できる53か国中16位、航空旅客輸送は15.3万人でデータの利用できる52か国中23位と貨物の輸送が比較的多くなっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, March 2024.
以下では上記で挙げた指標に関して、コンゴにおける時系列の推移を表しています。
左図の航空便数については1970年では4000便ほどであり、ピーク時は1.2万便まで増加しますが、直近では2000便ほどへ激減しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, March 2024.
右図の航空輸送について、貨物輸送は1970年では600万トンkmほどでしたが1980年代には2000万トンkm超まで増加したのち、直近では50万トンkmまで激減しています。
一方、旅客輸送は1970年の6万人ほどでしたが、2010年代には70万人まで増加しますが、直近では15万人ほどとなっています。
さいごに
今回はコンゴにおける航空輸送について見てきました。
一方で、輸送費をはじめとした物価については以下の記事で取り上げていますので、よろしければご覧ください。
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