2022/09/30時点ケニアの新型コロナ感染者状況とGDPへの影響

今回はケニアの新型コロナの感染状況について簡単に整理します。

 

ケニアの基本情報

ケニアはソマリア、エチオピア、ウガンダ、タンザニアを隣国にもつ東アフリカの国です。

ケニアの人口は2016年時点で約4,700万人とアフリカでは7番目に人口が多い国です。

人口密度は81人/km2とアフリカ平均の40人/km2の2倍ほどです。

 

一人あたりGDPは2016年時点で3,200ドルとアフリカ平均の5,000ドルの6割程度です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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新規感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの過去1週間移動平均の新規感染者数と死亡者数の推移です。

ケニアでは2022年6月頃に感染者数が増加傾向にありましたが、現在感染者数および死亡者数は抑えられています。

出所:Our World in Data

累計感染者数と死亡者数

以下は新型コロナの100万人あたりの累計感染者数と死亡者数の推移を表しています。

ここでは参考国として、日本、アメリカ、ブラジル、イギリス、インドを並記しています。

出所:Our World in Data

ケニアの直近の100万人あたり累計感染者数は6.400人となっています。

これは、日本の17.0万人、アメリカの28.6万人、ブラジルの16.2万人、イギリスの35.2万人、インドの3.2万人に比べると低い水準です。

 

一方、100万人あたりの累計死亡者数については107人となっています。

参考国である日本358人、アメリカ3,144人、ブラジル3,201人、イギリス3,075人、インド376人に比べると感染者数と同様に低い水準です。

累計ワクチン接種者数

以下は100人あたりの累計のワクチン接種者数を表しています。

出所:Our World in Data

ケニアの直近の100人あたり一回目累計ワクチン接種者数は25人、2回目累計接種者数は19人です。

一方、参照国の2回目累計ワクチン接種者数は日本83人、アメリカ68人、ブラジル80人、イギリス75人、インド67人となっています。

 

GDPへの影響

最後にGDPへの影響を確認します。

国際通貨基金(IMF)は経済見通しについて”World Economic Outlook Reports (WEO)”にて年に数回公表しています。

以下の表は2019年10月レポート以降のGDPの見通しの推移をまとめています。

%201820192020202120222023
ケニアWEO: Oct 20196.35.6(p)6.0(p)
WEO: Apr 20205.61.0(p)6.1(p)
WEO: Oct 20205.41.0(p)4.7(p)
WEO: Apr 2021-0.1(e)7.6(p)5.7(p)
WEO: Oct 2021-0.35.6(p)6.0(p)
WEO: Apr 20227.25.7(p)5.3(p)
日本WEO: Jan 20210.3-5.1(e)3.1(p)2.4(p)
WEO: Apr 2021-4.83.3(p)2.5(p)
WEO: Jul 2021-4.72.8(p)3.0(p)
WEO: Oct 2021-4.62.4(p)3.2(p)
WEO: Jan 2022-4.51.6(e)3.3(p)1.8(p)
WEO: Apr 20221.62.4(p)2.3(p)

注:(e)は推計、(p)は予測を表す。違いは公表時点で対象期間が終わっているかどうかで決まります。

 

直近の見通しではケニアの2022年と2023年は5.7%、5.3%と見込まれています。

 

 

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