タンザニアの産業構造:GDPシェア、GDP寄与度、労働者数シェア、労働生産性について

今回はタンザニアの産業構造を確認します。

 

タンザニアの基本情報

タンザニアはケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マラウイ、モザンビークを隣国に持つ東アフリカの国です。

 

タンザニアの人口は2016年時点で約5,500万人とアフリカでは5番目に人口の多い国です。また人口密度は58人/km2とアフリカ平均の40人/km2の1.5倍ほどの密度です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で2,700ドルとアフリカ平均の5,000ドルの半分程度となっています。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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産業別GDP構成比

早速ですが、以下は1970年から2019年までの産業別のGDP構成比の推移を表します。

出所:UN “The National Accounts Main Aggregates Database”

 

主な産業は1970年では7.その他サービスであり全体の40%ほどをしめていましたが、現在では半分程度までシェアを縮小しています。

代わりに1.農業は1970-2019年にかけて20%弱から30%弱とシェアを増やしています。

また、4.建設業も同期間で5%から15%ほどと急拡大しています。

 

産業別GDP寄与度

以下はGDPにおける5年平均の産業別寄与度を表します。

出所:UN “The National Accounts Main Aggregates Database”に基づく推計値

 

タンザニアは1980年代前半は1%程度の弱い経済成長でしたが、それ以外の期間では2000年にかけておおよそ3-4%程度と緩やかな経済成長を遂げています。

また、2000年以降は経済成長が進み、年率6-7%と強い成長を遂げています。

1970年代は7.その他サービスが主な成長産業でしたが、1980年代後半以降は7.その他サービスに加え、1.農業、4.建設業などが主な経済成長の要因となっています。

産業別就業者数シェア

以下は1991年から2019年の産業別就業者数のシェアを表します。

出典:ILO Modelled Estimatesに基づく推計

 

もっとも就業者の多い産業はいまだに1.農業であり、現在でも一国全体の60%超を占めています。

次に就業者の多い産業は5.商業・レストラン・ホテルであり、同期間では7%から18%まで就業シェアが拡大しています。

 

産業別労働生産性(産業別就業者あたりGDP)

以下は2019年における産業別の労働生産性(産業別の就業者一人あたりGDP)を米ドル換算で表しています。

出典:ILO Modelled EstimatesおよびUN “The National Accounts Main Aggregates Database”に基づく推計

 

2019年における全体の労働生産性は2,100ドルほどですが、産業によりそれは大きく異なります。

もっとも労働生産性が高い産業は4.建設業であり、労働生産性は14,400ドルほどです。

一方、もっとも生産性の低い産業は1.農業であり労働生産性はわずか900ドル程度となっています。

 

さいごに

タンザニアの産業構造についてまとめると以下のとおりです。

  • 主な産業は1.農業であり、1970-2019年にかけてGDP比で20%弱から30%弱まで拡大
  • 2000年以前は3-4%程度の経済成長でしたが、2000年以降では6-7%と高い経済成長
  • 就業者の多い産業は1.農業であり一国全体の60%
  • 労働生産性が高い産業は4.建設業(14,400ドル)。一方もっとも低いのは1.農業(900ドル)

引き続き他の国についても調べていきます。

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