アルジェリアの人口構成と将来の見通し。年齢構成や学歴構成の変化を確認する

今回はアルジェリアの人口構成にフォーカスしてみます。

 

アルジェリアの基本情報

 

アルジェリアの人口は2016年時点で約4,000万人とアフリカでは9番目に人口が多い国です。

人口密度は17人/km2とアフリカ平均の40人/km2の半分以下です。

 

一方、一人あたりGDPは2016年時点で15,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルと3倍ほどあり、アフリカでは6番目に高い国です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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人口の見通し

早速ですが、以下はアルジェリアの1950年から2020年までの年齢階層別の人口の推移と、2100年までの見通しです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

アルジェリアの人口は2020年では4,400万人ですが、70年前の1950年ではわずか900万人でした。この期間の人口の平均成長率は2.3%です。

また、将来の見通しでは2030年には5,000万人、2050年には6,100万人、2100年では7,100万人まで増加する見込みです。

人口の平均成長率は2020-2050年が1.1%、2050-2100年は0.3%の見通しです。

 

人口構成の見通し

こちらは先ほどのグラフの年齢階層シェアの推移です。

1950年では41%あった14歳以下の人口は、1970年ごろには47%まで上昇し、その後は減少に転じます。

2010年には27%まで減少しますが、2020年には31%まで増加しています。

ただし、減少傾向は今後も継続し2050年では21%、2100年では16%まで減少する見込みです。

また、80歳以上人口は1950年では0.5%ですが、2020年では1.3%まで増加しています。今後も増加を続け2050年には3.7%、2100年には11.5%の見込みです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

人口ボーナス・人口オーナス

豊かな労働力は経済成長に寄与しますが、その労働力の豊富さを図る指標として人口ボーナスと人口オーナスというものがあります。

野村証券によると人口ボーナス(および人口オーナス)を以下のように定義してます。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすい。逆に従属人口の比率が相対的に上昇することを人口オーナスという。

 

以下は、1950-2100年の人口ボーナス・人口オーナスを示します。

アルジェリアでは1950-1970年までは人口オーナス期でしたが、その後は2010年まで人口ボーナスを迎えます。

2010年以降は人口ボーナス期と人口オーナス期を交互に繰り返しながらも、長期では人口オーナス期となります。

出典:UN World Population Prospects 2019に基づく著者の推計

 

男女別の学歴構成

以下は1950-2015年までの男女別の最終学歴の構成です。

ここでは15歳未満は就学前も、在学中も卒業者もすべて合わせています。残りの5つの学歴については15歳以上を対象としています。

 

出典: Wittgenstein Centre for Demography and Global Human Capitalに基づく著者の推計

 

アルジェリアは他のアフリカの国と同様に未就学シェアが1950年以降急激に減少しており、1950-2015年の期間では男性は56%から10%、女性は58%から19%まで減少しています。

一方、高卒および専門・大卒以上は増加しており、男性はそれぞれ0.1%から23.4%、0.0%から7.5%と急激に拡大しています。

同様に女性も学歴化が進み、高卒および専門・大卒以上はそれぞれ0.0%から21.1%、0.0%から8.7%と、男性以上に専門・大卒以上が多くのシェアを占めています。

 

都市部と農村部人口の構成と人口密度

以下は1960年以降の全人口のうち都市部に住む人口シェアと、都市部、農村部および平均の人口密度の推移です。

なお、都市部と農村部の人口密度はデータの制約により1990年以降の10年おきに推計値になります。

 

出典:World Development Indicatorsに基づく著者の推計

アルジェリアの都市部人口シェアは急激に増加しています。

1960年では都市部人口のシェアは31%でしたが、現在では73%まで増加してます。

都市部人口の増加に伴い、人口密度も急増しています。都市部の人口密度は1990年の444人/平方kmでしたが、2010年では805人/平方kmと倍近くまで密度が増えており、都市部の土地開発が追い付いていない状況です。

 

さいごに

アルジェリアの人口構成と見通しの特徴は以下のとおりです。

  • 人口は1950年、2020年、2100年ではそれぞれ900万人、4,400万人、7,100万人
  • 14歳以下の人口構成は1955年の41%から、2020年は31%、2100年は16%と減少の見込み
  • 80歳以上人口は2020年の1.3%から、2050年は3.7%、2100年は11.5%と急激に増加
  • 1950-2060年までは人口オーナス期でしたが、その後は2010年まで人口ボーナス期を迎え、2010年以降は長期的には人口オーナス期となる
  • 未就学人口は一貫して減少、一方高卒および専門・大卒以上は一貫して増加
  • 都市部人口シェアは1960年から2019年では31%から73%まで増加

 

引き続き他の国についても調べていきます。

 

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