セーシェルの人口構成と将来の見通し。年齢構成や学歴構成の変化を確認する

今回はセーシェルの人口構成にフォーカスしてみます。

 

セーシェルの基本情報

セーシェルはインド洋に浮かぶ島国でアフリカでは有数のリゾート地で知られています。そのためホテルやレストランの物価はアフリカでも著しく高いです。

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セーシェルの人口は2016年時点で約10万人とアフリカではもっとも人口の少ない国です。

一方、国土もアフリカでもっとも狭いため、人口密度は211人/km2とアフリカ平均の40人/km2の5倍以上であり、アフリカでも5番目に密度の高い国です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で27,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルの5倍以上あり、アフリカでは2番目に高くなっています。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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人口の見通し

以下はセーシェルの1950年から2020年までの年齢階層別の人口の推移と、2100年までの見通しです。

(ただし、人口10万人程度の国では移民などの要因で人口は大幅に変動するためあくまで参考程度にご覧ください。)

出典:UN World Population Prospects 2019

 

セーシェルの人口は2020年では9.8万人ですが、70年前の1950年ではわずか3.6万人でした。この期間の人口の平均成長率は1.4%です。

また、将来の見通しでは2050年には10.5万人とピークを迎えその後は減少に転じ、2100年では8.8万人まで減少する見込みです。

人口の平均成長率は2020-2050年が0.2%、2050-2100年は-0.3%の見通しです。

 

人口構成の見通し

こちらは先ほどのグラフの年齢階層シェアの推移です。

1950年では31%あった14歳以下の人口は、1970年には43%まで増加し、その後は減少に転じ2020年には24%となっています。

この減少傾向は今後も継続し2050年では19%、2100年では15%まで減少する見込みです。

また、80歳以上人口は1950-2020年はほぼ変わらず1-2%程度ですが、今後は徐々に増加し2050年には5.2%、2100年には10.7%まで増加する見込みです。

出典:UN World Population Prospects 2019

 

人口ボーナス・人口オーナス

豊かな労働力は経済成長に寄与しますが、その労働力の豊富さを図る指標として人口ボーナスと人口オーナスというものがあります。

野村証券によると人口ボーナス(および人口オーナス)を以下のように定義してます。

生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が低下し、経済成長を促すこと。人口ボーナス期では豊富な労働力を背景に個人消費が活発になる一方、高齢者が少なく社会保障費用が抑えられるため、経済が拡大しやすい。逆に従属人口の比率が相対的に上昇することを人口オーナスという。

 

以下は、1950-2100年の人口ボーナス・人口オーナスを示します。

セーシェルは1950-1970年までは人口オーナス期でしたが、その後は2010年まで人口ボーナス期を迎えます。

2010年以降は一貫して人口オーナス期が継続する見通しです。

出典:UN World Population Prospects 2019に基づく著者の推計

 

男女別の学歴構成

以下は2015年の男女別の最終学歴の構成です。(データの制約により2015年のみの比較をおこなっています)

ここでは15歳未満は就学前も、在学中も卒業者もすべて合わせています。残りの5つの学歴については15歳以上を対象としています。

 

出典: Wittgenstein Centre for Demography and Global Human Capitalに基づく著者の推計

 

外務省の情報によると、セーシェルの義務教育は中学生までですが、高校進学率はほぼ100%のようです。

現在では最終学歴が未就学の人口シェアは男性が8%、女性が10%ですが、かれらは義務教育の制定以前に生まれた人々だと思われます。

 

専門・大学卒は男女ともに12%ほどいます。

大学については2007年に初めてセーシェル大学が設立されましたが、それ以前についてはモーリシャス等の国外の大学へ行かざるをおえなかったようです。

 

都市部と農村部人口の構成と人口密度

以下は1960年以降の全人口のうち都市部に住む人口シェアと、都市部、農村部および平均の人口密度の推移です。

なお、都市部と農村部の人口密度はデータの制約により1990年以降の10年おきに推計値になります。

 

出典:World Development Indicatorsに基づく著者の推計

セーシェルの都市部人口シェアは急激に増加しています。

1960年では都市部人口のシェアは28%でしたが、現在では57%まで増加してます。現在では過半数以上が都市部に住んでいます。

 

さいごに

セーシェルの人口構成と見通しの特徴は以下のとおりです。

  • 人口は1955年、2020年、2100年ではそれぞれ3.6万人、9.8万人、8.8万人
  • 14歳以下の人口構成は2020年の24%から、2050年は19%、2100年は15%と減少
  • 80歳以上人口は2020年の1.7%から、2050年は5.2%、2100年は10.7%と急激に増加
  • 1970-2010年は人口ボーナス期、2010年以降は人口オーナス期が継続する見通し
  • 都市部人口シェアは1960年から2019年では28%から57%まで増加

 

引き続き他の国についても調べていきます。

 

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