今回は赤道ギニアの中学校・高等学校教育(中等教育)に関する経済データを整理します。
なお、この記事は世界銀行(World Bank)が公開しているデータベース(WDI: World Development Indicators)を用いています。
赤道ギニアの基本情報
赤道ギニアは、国土のうち9割がアフリカ大陸にあり、残りのは南太西洋のギニア湾に浮かぶ島々から構成されています。
首都マラボは大陸ではなくビオコ島にあります。
赤道ギニアの人口は2016年時点で約90万人とアフリカでは5番目に人口の少ない国です。
人口密度は31人/km2とアフリカ平均の40人/km2の8割程度です。
一人あたりGDPは2016年時点で37,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルの7倍以上あり、アフリカではもっとも高い国です。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
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中学校の私立生徒比率
以下では中学校における私立学生の比率のアフリカ諸国におけるランキングを表しており、赤道ギニアは23.2%で53か国中20位となっています。
これは、日本に似た比率となっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
中学校における生徒-教師比率
次に生徒と教師の比率について扱います。
以下の図はアフリカ諸国の中学校における生徒と教師の比率を表しています。
なお、参考国である日本、米国、中国はおよそ教師1人につき11-15人程度の生徒となっています。
赤道ギニアについては、19.2人と参考国に比べて多くなっていますが、アフリカ諸国においては53国中19位と中位に位置しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
以下では赤道ギニアの中学校における生徒と教師の比率の時系列の推移を表しています。
1970年代では教師一人当たり35人ほどの生徒比でしたが、2000年代半ばには20人ほどへ改善しています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
中学校における女性比率
最後にここでは中学校における生徒と教師に占める女性の比率の時系列推移を示しています。
1970年代前半では生徒に占める女児の比率は25%程度であったのに対し、2000年代半ばでは40%ほどまで拡大しています。
一方、教師については、1970年代以降およそ10%ほどとなっています。
出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024.
さいごに
今回は赤道ギニアにおける中学校教育について見てきました。
なお、小学校(初等教育)については同様の記事がありますので、ご覧ください。
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また、以下の記事では児童の労働について取り上げていますので、是非ご覧ください。