コンゴ民主共和国の大学教育(高等教育)

今回はコンゴ民主共和国の大学教育(高等教育)に関する経済データを整理します。

なお、この記事は世界銀行(World Bank)が公開しているデータベース(WDI: World Development Indicators)を用いています。

 

コンゴ民主共和国の基本情報

コンゴ民主共和国はアフリカ中部に位置する内陸の国です。

コンゴ民主共和国の人口は2016年時点で8,000万人とアフリカでは4番目に人口の多い国です。

一方、人口密度は34人/km2とアフリカ平均40人/km2の8割程度の水準です

 

一人あたりGDPは2016年時点で800ドルとアフリカ平均の5,000ドルの2割程度であり、アフリカで3番目に低位の国です。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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大学教育(高等教育)における学生一人当たりの政府支出

以下の図はアフリカ諸国における大学教育(高等教育)の学生一人当たり政府支出額比率(対一人当たりGDP比)のランキングを表しています。

なお、国名横のカッコ内の数字はデータの当該年次を表してます。

また、参考として中国、日本、米国を併記しており、これらの国ではそれぞれ一人当たりGDPに対して89%、21%、19%相当の政府消費が大学教育(高等教育)の学生に支出されています。

 

一方、コンゴ民主共和国においては大学教育(高等教育)の学生一人当たり政府支出額比率は72.9%と米国ほどの水準であり、アフリカ諸国においては43か国中30位と中位に位置しています。

高等教育における生徒一人当たりの政府支出

出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024. 

 

25歳以上人口に占める学位保有率

以下の図はアフリカ諸国における25歳以上人口に占める学位の保有比率のランキングを表しています。

なお、国名横のカッコ内の数字はデータの当該年次を表してます。

また、参考として日本、米国、中国を併記しており、例えば日本の学士保有比率は25.5%、修士は2.5%、博士についてはデータが公表されておりません。

 

コンゴ民主共和国では、学士の保有率は7.4%であり、データの利用できるアフリカ47カ国中13位とやや上位となっています。

なお、修士の保有比率は0.1%でアフリカ42カ国中41位、博士の保有比率は0.02%でアフリカ35カ国中35位となっています。

高等教育の男女別入学率

出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024. 

 

大学(高等教育)入学率

コンゴ民主共和国における大学(高等教育)の入学率について扱います。

以下のグラフはそれらの時系列推移を表しています。

 

入学率については1970年代では1%ほどでしたが、直近では7%ほどまで上昇しています。

 

男女別の入学率を見ると1970年代では男子は2%、女子は0%ほどでしたが、直近では男子は8%ほど、女子は5%ほどへ増加しています。

コンゴ民主共和国における高等教育の入学率

出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024. 

 

大学(高等教育)における学生-教員比率

次に学生と教員の比率について扱います。

以下の図はアフリカ諸国の大学(高等教育)における学生と教員の比率を表しています。

なお、参考国である日本、米国、中国は教員1人につき、それぞれ6.9人、12.0人、19.5人の学生となっています。

 

コンゴ民主共和国については、15.3人と参考国並みとなっており、アフリカ諸国においては53国中13位と比較的上位に位置しています。

高等教育における生徒-教師比率

出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024. 

 

以下ではコンゴ民主共和国の大学(高等教育)における学生と教員の比率の時系列の推移を表しています。

1970年代では教員一人当たり10人ほどの学生比となっていましたが、直近では15人まで増加しています。

コンゴ民主共和国の高等教育における生徒-教師比率

出所:World Bank, World Development Indicators, July 2024. 

 

さいごに

今回はコンゴ民主共和国における大学(高等教育)について見てきました。

なお、小学校(初等教育)や中学校・高等学校(中等教育)については同様の記事がありますので、ご覧ください。

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また、以下の記事では児童の労働について取り上げていますので、是非ご覧ください。

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