今回はギニアの旅行関連のデータについて簡単に整理します。
ギニアの基本情報
ギニアはギニアビサウ、シエラレオネ、リベリア、セネガル、マリ、コートジボワールを隣国にもつ大西洋に接する西アフリカの国です。
ギニアの人口は2016年時点で1,300万人とアフリカでは平均的な人口の国です。
一方、人口密度は53人/km2とアフリカ平均40人/km2より3割ほど人口密度の高い国です。
一人あたりGDPは2016年時点で1,200ドルとアフリカ平均の5,000ドルの3割程度であり、アフリカでは8番目に低い国です。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
今回は2000年以降のアフリカ諸国におけるGDP成長率の相関係数を確認してみます。 まずは、アフリカ諸国のGDPの規模について見てみます。 GDPランキング 以下は2016年のアフリカ諸国におけるGDPランキン[…]
アフリカ諸国における外国人観光客数ランキング
以下は直近におけるアフリカ諸国における外国人観光客の受け入れ人数のランキングです。
出所:World Bank “World Development Indicators” 注:国名後のカッコ内はデータの利用年次を表す。
ギニアはアフリカでは41番目に多い外国人観光客数の国です。2017年では9.9万人超が訪れています。
なお、アフリカでもっとも外国人観光客が多いのは南アフリカで2019年は1,500万人です。なお、日本は同年では3,200万人の外国人観光が訪れています。
外国人観光客数
以下は1995年から2017年におけるチャドを訪れる外国人観光客数を表します。
1996年ではわずか1.5万人でしたが、2011年には一時13万人と8倍以上に増加しています。
出所:World Bank “World Development Indicators”
旅行によるサービス貿易収支
外国人観光客の旅行による消費は通常サービスの輸出として捉えられます。また、逆に自国民の海外旅行での消費はサービスの輸入として扱われます。
以下は、そのサービス輸出とサービス輸入のGDPにおけるシェアを表します。
出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値
1995-2015年くらいまでは旅行によるサービス貿易はGDP比で-0.5%程度の赤字でしたが、その後サービス貿易赤字は拡大し、2018年にはGDP比で-4%近い貿易赤字となっています。
旅行者あたり消費額
上記のサービス貿易は旅行者全体の消費額を表すため、それを旅行客数で除することで旅行客一人当たりの消費額を試算することができます。
以下は、ギニアを訪れる外国人観光客一人当たりの消費額(=旅行によるサービス輸出/外国人観光客数)の推移を表しています。
出所:World Bank “World Development Indicators”に基づく推計値
ギニアを訪れる外国人観光客の一人当たり消費額は変動は大きいものの、おおよそ200-800ドル程度となっています。
さいごに
ギニアの観光についてまとめると以下のとおりです。
- ギニアを訪れる外国人観光客数は2017年では9.9万人
- 旅行によるサービス貿易収支は2015年までは僅かな赤字収支でしたが、その後GDP比で4%程度までサービス貿易赤字が拡大
- 外国人観光客一人当たりの消費額はおよそ200-800ドル
引き続き他の国についても調べていきます。