今回はスーダンの労働統計についてフォーカスしたいと思います。
この記事では、産業別の平均賃金についてまとめています。
スーダンの基本情報
スーダンはリビア、エジプト、チャド、南スーダン、中央アフリカ共和国、エチオピア、エリトリアを隣国にもつ北アフリカの国です。
スーダンの人口は2016年時点で約4,100万人とアフリカで8番目に人口の多い国です。
一方、人口密度は22人/km2とアフリカ平均の40人/km2の半分程度です。
一人あたりGDPは2016年時点で4,300ドルとアフリカ平均の5,000ドルの9割程度です。
アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。
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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。
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雇用者の平均賃金
アフリカ諸国の賃金
以下のグラフはアフリカ諸国における雇用者の月額平均賃金のランキングを表します。
アフリカでもっとも賃金の高いセーシェル(1,050ドル)ですら日本の1/3程度、米国に対しては1/4.5程度の水準となっています。
一方、スーダンの月額平均賃金169ドルは36か国中20位と平均的な水準であり、セーシェルに比べると2割以下に留まっています。
出所:ILOSTAT. Last update on 09/10/2022
賃金の時系列推移
以下のグラフは2010年以降のスーダンにおける平均賃金と、男女間の賃金格差率の推移を表します。
なお、為替レートでの換算では変動が大きいため、この節では2017年の購買力平価(PPP)を用いています。
出所:ILOSTAT. Last update on 09/10/2022
PPP(購買力平価)について詳しく知りたい人はこちらを参照してください。
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スーダンの月額の平均賃金(PPP換算)の利用できる年次は2011年であり、その時の賃金は300ドル程度となっています。
また、女性の賃金は同期間では男性(男性の賃金=1.0)の0.9程度となっています。
産業別・職業別賃金
以下は2011年における為替レート換算した産業間(左図)・職業間(右図)の月額平均賃金を表しています。
産業別にみると、K. 金融保険業が273ドルともっとも高い賃金である一方で、A. 農林水産業は119ドルでもっとも低い賃金となっています。
またこの傾向は女性の賃金についても同様のことが言えます。
備考:グラフ内の数字は全体(Total)の賃金を表しています。
出所:ILOSTAT. Last update on 09/10/2022
さいごに
今回は労働統計における雇用者の賃金や労働時間について見てきました。
なお、就業者構成や産業別労働生産性などについては、以下の記事をご参照ください。
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