セーシェルの観光統計(入国者数・宿泊施設)

今回はセーシェルに関する観光に関するデータを整理します。

なお、この記事は世界観光機関(World Tourism Organization)が公開している観光統計データベース(UNWTO Tourism Statistics Database)を用いています。

 

セーシェルの基本情報

セーシェルはインド洋に浮かぶ島国でアフリカでは有数のリゾート地で知られています。そのためホテルやレストランの物価はアフリカでも著しく高いです。

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セーシェルの人口は2016年時点で約10万人とアフリカではもっとも人口の少ない国です。

一方、国土もアフリカでもっとも狭いため、人口密度は211人/km2とアフリカ平均の40人/km2の5倍以上であり、アフリカでも5番目に密度の高い国です。

 

一人あたりGDPは2016年時点で27,000ドルとアフリカ平均の5,000ドルの5倍以上あり、アフリカでは2番目に高くなっています。

アフリカ諸国の基本的な経済指標については以前まとめていますので、そちらを参照してください。

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また、アフリカ諸国間のGDP成長率の相関については、以下をご覧ください。

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入国者数(外国人観光客数)

以下はセーシェルにおける1995年以降の外国人入国者数の推移(左図)とその構成(右図)を示しています。

また、1段目のグラフは宿泊者か当日出国者を表し、2段目は入国の目的、3段目は入国手段、4段目は入国者の地域を表しています。

 

まず入国者数全体を見ると、1995年では120万人ほどの入国者がおり、2019年には400万人超に達しています。

しかし、2020年には新型コロナの影響により150万人以下まで激減しています。

セーシェルにおける外国人観光客数

出所:World Tourism Organization (2023), UNWTO Tourism Statistics Database, Madrid, data updated on 25/01/2023 

 

次に入国者の構成を確認します。

はじめに1段目の入国者数の宿泊者か当日出国者からの内訳については、9割ほどが宿泊者数と大部分を占めています。

 

次に2段目の入国目的を見ると、プライベート目的の入国が9割ほどとなっています。

 

3段目の入国手段を見ると、島国ということもあり9割以上が空路と大部分を占めています。

 

4段目では入国者の出身地域を表しています。

これを見ると、7割がヨーロッパであり、また近年では中東からの入国が拡大しています。

 

観光客の観光関連の消費額

ここでは外国人のセーシェルでの消費額(左図)と一人あたり消費額(右図)を表しています。

また、参考としてセーシェル人の海外での消費額合計(下段左図)と一人あたりの海外での消費額(下段右図)を並記しています。

 

外国人のセーシェルでの消費額合計は1995年では2億ドルほどでしたが、2019年には9億ドルほどまで上昇しています。

しかし、2020年には新型コロナの影響により3億ドル程度まで急激に下落しています。

 

これらを一人あたり消費額で見ると、1995年では一人あたり消費額は1,500ドル程度でしたが、2019年には2,000ドルとなり、さらに新型コロナ以降は3,000ドルまで増加しています。

セーシェルにおける観光関連消費額

注:一人あたり消費額については消費額を入国者もしくは出国者数で除して算定している。

出所:World Tourism Organization (2023), UNWTO Tourism Statistics Database, Madrid, data updated on 25/01/2023.  

一方、セーシェル人の海外での消費額を見ると1995年では海外で0.3億ドルほど消費していましたが、2019年には1億ドルほどまで急増したのち、新型コロナの影響により2020年には0.4億ドルまで下落しています。

(なお、セーシェル人の一人あたり消費額についてはデータが確認できません。)

 

宿泊施設

以下はセーシェルにおける宿泊施設数(左図)と稼働率および宿泊者の滞在日数を(右図)を表しています。

 

宿泊施設数に関しては2011年から2021年までは400施設から800施設へ倍増しています。

またそれに付随する客室数とベッド数はそれぞれ同期間では3000室⇒6000室、6000台⇒1400万台と拡大しています。

(なお、客室数のデータは公表されておりません。)

セーシェルにおける宿泊施設

出所:World Tourism Organization (2023), UNWTO Tourism Statistics Database, Madrid, data updated on 25/01/2023 

客室稼働率やベッド稼働率については、コロナ以前ではそれぞれ60%ほどでしたが、2021年には30%ほどへ下落しています。

 

一方、宿泊者の平均滞在日数は2012年では10日ほどありましたが、2020年のコロナ禍には9日以下まで縮小しましたが、2021年にが増加へ転じています。

 

さいごに

今回は世界観光機関のデータベースに基づき観光に関する指標を見てきました。

 

本サイトでは他にも、観光に関する貿易収支や、アフリカ諸国内ので観光客数ランキングなどまとめた記事も公開していますので、よろしければご覧ください

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