今回はアフリカ諸国の家具・住宅設備の物価と通信の物価についてです。
アフリカ諸国の家具・住宅設備および通信の物価ランキング
以下は、日本と基準(日本=1.0)としたときの2017年のアフリカ各国の家具・住宅設備および通信の物価指数(PLI)ランキングになります。
家具・住宅設備の物価指数
通信の物価指数
出典:ICP2017
なお、物価指数(PLI)の説明については以下の記事をご覧ください。
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家具・住宅設備および通信が高いアンゴラ
アフリカで家具・住宅設備および通信がもっとも高い国はアンゴラとなります。
2017年では家具・住宅設備については日本の0.84倍、通信は0.98倍とどちらも日本に比べれば安価となりますが、アフリカでは高価となります。
アンゴラとは?
アンゴラは人口2,600万人の中央アフリカの国です。
一人当たりGDPはアフリカでも中位の国ですが、物価が高いことで有名です。
コンサルティング会社マーサーの「2017年世界生計費調査―都市ランキング」によると首都「ルアンダ」は香港やシンガポールを抑え世界1位とされています。
”YOSO-Walk” というブログでは、アンゴラの治安や物価について紹介されていますが、
内戦が長期わたり続いていたことによる、①物資不足と②海外からの輸入時に生じる長期輸送コストにより物価が高いようです。
香港やシンガポールといった裕福な国とは物価が高い理由が異なるようです。
家具・住宅設備および通信の安いエジプト
一方、アフリカで家具・住宅設備および通信がもっとも安い国はエジプトです。
家具・住宅設備は日本の0.33倍、通信は0.13倍です。
エジプトは物価が全体的に安く、以前紹介したレストラン・ホテルの物価ももっとも安い国でした。
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おそらく、ナイル川によりヨーロッパーアジア中の物資が集まってくるため、物資の供給が多く、結果として物価が安くなっているのかもしれません。(しかし、通信費の0.13倍は安すぎると思いますので、推計方法に問題があるのかもしれません。)
さいごに
今回は家具・住宅設備と通信の物価を2つ取り上げました。アフリカに移住を検討の方は参考にしてみてください。
また、家賃や光熱水費についても以前記事にしていますので、合わせて参考としてみてください。
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それでは